ノーリツ給湯器エコジョーズ
エラー290
発生して、電源いりきりで一旦消える、しかし何回も発生する
写真のタイプのコントローラ(RC-D101ME)の場合、通常は時間が表示されている場所にエラーコードが表示されます
エラー内容
中和器のオーバーフロー(水量飽和)
中和器の寿命を使い切る前に故障モードとして発生
寿命まで使用したと判断の場合された場合は別エラーメッセージ(エラーコード920/930)あり
排水側の問題か、流入側の問題か、中和器の汚れの問題
症状確認・トラブル判断
・排水状況の確認と改善、凍っていないか、ドレン配管が詰まっていないか確認
ココで解決すれば給湯器外の問題なのですが
給湯器内部の問題
・中和器自体の汚れの確認
・ドレンから排水して様子を見てみる
この状態で収まるなら、中和器の飽和(水量超過=中和器のつまり)とほぼ考えられます
・すべてダメならコネクター外し
この状態でないと収まらないとなると、本体基盤とかも可能性が出てくるのでワーストな状況です
給湯機本体を分解して確認する場合の手順
給湯器本体、中和器本体を確認・対応する必要がある場合の手順・順序です
今回はノーリツ製、GT-C1652SAWX-2(2014年製)
・カバーを外します、外した後の全体像はこんな感じになっています
・主電源を切る→時間など設置が消える事にご注意
・ドレンを緩める→排水注意
ドレンですが、正面からの赤枠部分を下より見ると
この機種においては黒い樹脂のドレンコックがあり、こちらを緩める事により中和器の中にある水が排出できます
(1)ケーブルを束ねているケーブルクランプを外します
(2)中和器(青)の前を通る配管を外します、上下端にクリップで固定されています
外すとこんな感じになります
上下にOリングがついていますので、破損しないように注意してください
(3)点火コイルが中和器を押さえておりますので、緑枠のコイルの固定板金をを外してフリーにします
ネジ2本(1本はケーブルの下)を取り外し 作業場所を確保します
点火コイル・板金を取り外すのは面倒なので固定を緩めてズラすだけで結構です
(4)中和器自体は上の入水側1本、排水側1本、ドレン1本とホースが合計3本繋がっています
中和器側のクリップより相手側の方が外しやすいかと思いますが、都合の良い方を外してください
確かに茶色いなぁ(右側、下部写真)
また中和器より線が2本=コネクタが1本出ていますが、こちらも外します
この信号でエラー290を検知(発生)しています。
このコネクターを外すとエラーは収まりますが、配管3本とも繋いだ状態でコネクターを外すと
本当にオーバーフロー(水溢れ)が発生して、エライ事になりますのでご注意を(禁止)
あとは、頑張って中和器を外すだけです(知恵の輪の要領です)
暫定の対応方法
上記の通り分解・中和器の取り外しまで完了しました
今回給湯器で使用されている中和器は分解清掃不能(上蓋部分が接着により作成されている)関係で
内部の寒水石(炭酸カルシウム)を洗って再使用という事が一筋縄では行きません
今回の作業では上下からホースで水を通して振る、茶色い水が出る、また振る(以下繰り返し)で暫定運用です
下記のようなタイプならフタの部分を開けて清掃・炭酸カルシウムの交換という方法も可能です
動作の検証
中和器の上にあるネジが中和器水位電極です
この機種においては中和器水位電極の電圧が4.0Vを下回るとエラーコード290が発生するというメカニズムです
作業後で確認を行ったところ、4.7Vと良好な数値・電圧を確認できたので今回は作業完了です
どうも下(排水側)から水が通らなかった=後段での詰まりが今回の原因だったみたいです
なお中和器の正規部品は入手困難なので、入手できれば再挑戦頑張ってみます
再発防止
中和水は排気口の所に結露する水分を回収しているのですが
標準状態では排気口には何も囲いなどありません、そこに外からの雨が吹き込む→藻などの原因となる→詰まる
という事が考えられるとの事ですので、排気口のカバーを作成して再発防止を実施しましたので、そのページをリンクします
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