マキタバッテリー BL1830 基盤交換手順

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別ページにて説明しました、マキタバッテリー BL1830の故障モードより基盤交換が必要だった場合の実例を記載します
基盤種類は現在判明しているだけで3種類ありますが、基本的な作業としては同等です

【注意】
メーカー推奨外の作業を実施しています、ショートなどに起因する火災や火傷、その他のリスクが存在します
手順の紹介であり結果を保証するものではありません

必要工具・部材

必要な工具
T10トルクスドライバー

T10トルクス・ドライバー(セット)
バッテリーパックは特殊ネジ(T10番のトルクス)にて締められているので、カバーを開けるにはこのドライバーが必要となります。

あとは、一般工具である#1(+)ドライバ、半田ごて、

交換用の基盤
BL1830(残量表示LEDの無い初期の物)では下記に2パターンがありました

小型で四角形のもの、電力はケーブルで接続
商品リンク→マキタリチウムイオンバッテリーpcb保護回路ボード18v

他には、大型の基盤がついていて電力用はタブで供給
上端・下端の+、ーのタブがの向きが下記のようなに平行のもの
商品リンクはこちら→makita電動工具用バッテリー保護ボード,HOT-BL1830

こちらを事前に準備する必要があります

作業手順


カバー底部にある4か所のT10ネジを取り外すと、カバーを上下分割できます

こちらがカバーを開けた直後のバッテリーとなります
今回の症状は電圧はあるが、充電器に刺した時点でエラーのランプが点滅、充電不可となっていました
症状より基盤不良と判断、交換を実施します

基盤を固定している(+)ネジをドライバーで取り外し
メインの電力タブ(+)(ー)および電圧監視のタブを半田ごてで慎重に外してゆきます
殆どの場合は電池に電圧が残っているので、ショートやソレに起因する火傷や火災に気をつけてください

新旧の基盤を並べてみました
今回交換する新基盤は左、そして右が今回取り外した旧(壊れた)基盤となります
ネジ位置やタブの接続のための位置など多少の差があります
あと新品基盤の方には電圧確認LED用のボタン基盤がありますが、今回の仕様では使用できないので根本から取り外しておきます

今回、電圧監視のタブ(赤丸)の4本は、新基盤でも接続先の場所がほぼ同じなので流用のためそのまま使用します

マイナス側の電力タブ
あまりにも場所が合わないため、本来基盤の裏から上がってくるタブを曲げ直して基盤上部よりの接続に変更します
ケース内部にはその程度の余裕はあるので干渉問題は発生しませんでした

(-)側電力タブはこのように上よりの接続となります

(+)側の電力タブは左記のように
ほとんど穴位置と合う場所が無いので、タブ自体は中央写真のように立ち上がり部分を数ミリ残して切断して一旦半田付けとなります
接続は出来ていますが、接続面積が心もとないので、上から撚り線をバラした物などで補強した方が良いかと思います

あとは各電圧監視ラインなどの接続確認を行い、問題なければカバーを閉じて終了となります

終わりに

あとは充電器で電流値や電圧値が問題がないかを確認しながらの充電確認、実際の工具を使っての動作確認を実施してください

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